株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

「OpenSky 3.0 -欲しかった飛行機、作ってみた-」に行ってきました!

M-02の実機

こんにちは。ディレクターの小林です。
前回の予告はなかったものとし、今回は展覧会の感想です。

久しぶりに展覧会に行こう!と思って、気になるものをピックアップ。
八谷和彦さんの個展「OpenSky 3.0」と「大野麥風展」に行こうと予定を立てていました。

OpenSky 3.0チラシ正直に書くと、「OpenSky 3.0」は実機の展示と過去のフライト映像だけだろうから、さらっと見て、その後に東京ステーションギャラリーに行こう(こっちが本命)と思っていたのです。
…が、14時からおこなわれているギャラリースタッフによる説明の場に、
まさかの本人登場!!

「OpenSky 3.0」だけでなく、同時開催の「すすめ!なつのロケット団」の方も
八谷さんがエピソードを語りながら案内してくれて、すっっごく楽しかった!
足が痛くなるまで堪能してしまい(狭い会場なのに)、「大野麥風展」は諦めました…。

 

■「OpenSky 3.0」

M-02の模型

OpenSkyでピンと来ない人も、写真や動画を見れば「あ、ぁ!」と分かるのでは。
この形の飛行機は、みんなの憧れだと思う…。

「メーヴェ」はドイツ語で「カモメ」という意味だそうで、会場には、カモメのおもちゃと並んで「M-02」の模型が天井から吊るされていました。

 

0913_4小型エンジン搭載の「M-02J」は、たくさんの人が質問していました。
ジェットエンジンのこと、燃料の種類、積み込む燃料の量、飛距離や体重制限のことなどなど…。
専門的な質問が多く、熱心にメモをとっている女子もいました。

「M-02J」が実現できたのも、エンジンの小型化のおかげだと言っていました。
旅客機などは翼部分に燃料を積んでいるのですが、「M-02J」は持ち運びの際に胴体と翼部分をバラすため、燃料は胴体部分に積んでいます。
…つまり、エンジンと同じ部分に積まれています。
…操縦士の体の真下に、ジェットエンジンと燃料が同居…!!
量産する気はない「試験機」だからこその設計ですね。

操縦は、体を傾けることでハーネスが補助翼を引張って向きを制御できるようになっていると、その場でハーネスを動かしながら解説してくれました。

 

M-02実機 「M-02」は金沢21世紀美術館に所蔵されたので、八谷さん自身も触れないようにしているとのこと。

「M-02J」も「M-02」も、翼の骨は木材です。
翼の断面がとても美しかった。
二郎さんの台詞「サバの骨」の言葉と共に飾られていました。

「M-02」には手投げパラシュートがついていなかったり、ハーネスが簡素なせいか、「M-02J」よりも華奢に見えました。でも、基本設計は同じだそうです。
皆、メーヴェの印象を持って見るので「大きい」とよく言われるそうですが、人が安全に飛行できるという前提での翼面積から考えると、このサイズがギリギリだとか。
きっとナウシカの骨は、軽いジェラルミンで出来ているのですね…。

個人的には、「M-02」のふんわりした飛び方の方が好きです。

 

OpenSky2.0

OpenSky3.0 trailer

 

■「すすめ!なつのロケット団」

「なつのロケット」

弊社の福利厚生のひとつ(嘘)である宇宙文庫の蔵書。コピー機の横にある棚には、専門書からマンガまで、宇宙関連の書籍が充実。コピー待ちで手持ち無沙汰の時に時々読んでいます。

なつのロケット団の今後の「活動予定」表を撮り忘れた!!!

  │2013年 SNS株式会社設立
  │2014年 高度100km到達
  │2017年 人工衛星の軌道投入

までは、現実的。

  │2019年 超小型人工衛星打ち上げビジネスの展開

このあたりから、だんだんと計画内容が大きく膨らみ、

 │2060年代 太陽系文明圏の建設
          恒星間航行の実現
           銀河間航行の実現

むちゃくちゃ壮大なタイムスケジュール表! いいね!!

 

0913_6エンジンの開発、大型化、ロケットの打ち上げの実績が積まれてきたので、次の課題は姿勢制御ですかね?

「熱烈にエンジニア募集中(無給だけど)」と宣伝していましたよ。
腕に覚えのある方は、是非!!

今までの打ち上げで6基中、失敗したのは「ひなまつり」の1基のみ。打ち上げ台から発射せずに、そのまま爆発。
「ロケットに貼った“ひなまつり”ステッカーの、“な”だけがひどく焦げて“ひ まつり”になっていた。神様のシャレはキツイ…」と話していました。
展示物では、あさりさんの溶けたカメラが印象的でした。外装がでろでろに溶けていても、中のカードもデータも無事なのがすごいですね。

植松電機の施設を使っておこなっている燃焼実験の映像もたくさんあって、ずっと見続けてしまいました。
難は、こちらのスペースには椅子がなかったこと…。
最後は、足が限界をむかえ、ホンダジェットと三菱MRJへのインタビューと、松浦さんのパネルは読むのを諦めてしまいました…無念…。

会場内は撮影OKだったのですが、なんとなく気が引けて、あまり写真を撮ってきませんでした…。
もっと撮っておけばよかったな~。
話もたくさん聞いたのだけど、専門知識や用語に自信がなく、ほんの一部しか書けませんでした。
弊社の“宇宙チーム”メンバーなら、もうちょっとまともなレポートになっただろうに…。
この記事が公開されるころには展覧会は修了していますが、
他の来場者もたくさんレポートを書かれているので、興味を持った方は検索してみてください~!

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~展覧会後~

会場で流れていた「ひなまつり」の映像は、火の粉を浴び画面がブラックアウトして終わっていたのですが……オリジナルの映像には続きがありました!

13:07で一瞬だけブラックアウトするのですが、そのすぐ後、また復活してます。
レンズ部分に付着したもので向こう側はうっすらとしか見えませんが、ずっと画面に赤い炎が揺らめいて見えていて…。
…で、なぜか、そのうち映像がだんだん復活してくるのです…。なぜ…????
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~関連リンク~

SNS株式会社http://www.snskk.com/
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