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アイソン彗星を見るぞ! 天文観測するための双眼鏡の選び方

アイソン彗星1116

今年の冬にはいよいよアイソン彗星が近づいて来ます。
品薄になる前に双眼鏡を買ってしまいましょう。

 

でも双眼鏡って、普段は余り使わないですよね。ついつい押し入れに入れっぱなしで使いたい時にはカビだらけ、、、

こうならないように、普段から使える双眼鏡を買うことをオススメします。

双眼鏡の機能として、2つの考え方があります。
・遠くを見る
・明るく見る

ディスカウントストアーでは、15倍とか高倍率の格安双眼鏡がありますが、絶対に手を出してはいけません。なぜなら?

・手ぶれしまくって遠くの物が見えない
・暗くなってしまう
・安いレンズを使うと、像がぼやけて小さな物はにじんで見えなくなってしまう
(星は小さな物なので全く見えなくなってしまいます)

じゃあ、何を買えばよいの?

まずは数字を覚えましょう。
7×50と、1万円

このかけ算は、7が倍率、50はレンズの大きさ(mm)です。

7倍という倍率は、7倍大きく見える。
(倍率が大きくなりすぎると手ぶれが酷くなってしまうので、7〜8倍ぐらいがちょうど良い)

50はレンズ(のぞき込む方ではなく、先っぽのでっかい方)の大きさが50mmあるということです。
レンズが大きいと、たくさん光を集めることができるので、明るく見えます。

明るくすることのメリットはとても大きく、暗くて肉眼では見えない星を双眼鏡を通すと見る事ができるようになります。

 

ですが、7×50はちょっと高いうえに、女性が使うには重い。その場合は、7×42、7×35と、レンズの大きさを小さくすることで価格は安くなり、軽くなっていきます。

 

1万円は、最低限のラインです。(ほんとは2万円前後がベスト)
星を見るにはある程度まともなレンズが入った双眼鏡が必要です。
その最低ラインが1万円ぐらい(値引き後の販売価格)と考えて下さい。

 

双眼鏡は一生物です。普通の人は何個も買ったりしません。一個買ったらずーっとそのまま使い続けるので、ちょっと背伸びしても2万円台の物を買った方が結果的にはお得かも知れませんよ。

 

amazonで「7×50 双眼鏡」を検索しするといろいろ出てきます。
ですが、買う場合は必ずお店で実物を手で持ってみて、覗いて比べてから買いましょう。

 

アイソン彗星は年末に明るくなります。
品薄になる前に双眼鏡を入手して、太陽系の大きなイベントを楽しみましょう

彗星についてはコチラもどうぞ
アイソン彗星を見つけようキャンペーン

11月13日の追記

現在ではアイソン彗星はあまり明るくなっていません。
天文好き界隈では、完全に諦めムードが漂っています。
ですが、一躍脚光を浴びたのが、予想通り明るくなっているのがラブジョイ彗星。
lovejoyってネーミングも可愛らしいし、そろそろ双眼鏡で見られるとの報告も上がってきました。

エンケ彗星という彗星も現在来ております。ちょっと難しいけど、彗星の場所はコチラでチェック
胎内自然天文館ブログ│明け方の東の空には、たくさんの彗星!

11月18日の追記

現在では数日前に急に増光し、光害の少ない場所では肉眼で観測されたとのことです。急な増光は核が分裂した結果で、この流れだと太陽通過時に無くなっちゃうかも…と、噂され始めています。

倉敷の科学館の方が双眼鏡で見たアイソン彗星をシュミレートしています。
この左下のボンヤリした点が彗星です。
拡大して見ると色が付いているのが分かりますが、実際はモノクロに見えますよ。