株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

最近気に入ってしまったガールズ…

デザイナーの市川です。

それはお盆が過ぎた数週間前のこと。
フレネシ(「8歳からささやき声しかでなくなった」日本の覆面女性ミュージシャン)の「成仏させてよ」でも聴こうかな、と思ってSOUNDCLOUDにある彼女のページを開いてみた。
久しぶりに開いてみたのだろう。気付かないうちに数曲が新たにアップされていて、その中の『Especia「海辺のサティ」を歌ってみた』が僕の琴線に触れたのだった。

で、この「Especia」って誰?って検索したら、大阪堀江系ガールズグループEspecia(エスペシア)とのこと。
果たして大阪堀江系なんて言葉があるのか?堀江といえば浦安市堀江しか知らない千葉県民だが、まぁそんなことはいい。
衣装というかファッションは80年代を意識しているようだけど、今の世代にはどう写るのだろうか。プロデューサー巻きも復権したりして、80年代リバイバルと言われているからありなのかな?(さすがにトレーナーを裏返して着ている人はいないようだけど…)
しかし、最初は私服かと思った…。

 

さて、オリジナルの「海辺のサティ」を聴いてみると、こちらも抑揚をつけない歌い方が好み。そして、楽曲の歌メロやコード進行も然ることことながら、楽器の音色のアレンジも気持ちいい。イントロから流れるファットなブラスサウンドは、80年代の憧れであった高級アナログシンセ風の懐かしいサウンド。それに対比するような、ブライトなアタックのベースサウンド。それなのに低音を保たせながらひと捻りさせたベース ライン、などなど。この曲だけでご飯3杯は余裕で食べれそうだ。

 

他の曲も同じSOUNDCLOUDの中に数多くアップされていて、2012年デビューの頃から今年初めに発売されたEPまでの音源をほぼ聴くことができる(右カラムの「playlists」をクリックすればアルバム単位でリストされている)。

サウンドの志向は、80年代のディスコ、ファンク、AOR、シティポップといったところか。アイドル事情はまったく知らないのだが、生サックスソロが入るアイドル曲なんてあるのだろうか?さらにクリーンなギター・カッティングが僕のツボを刺激する。そして純粋に楽曲やアレンジがカッコいいし、キャッチーでもある。単純なカッコよさもキャッチーさではなく。また、80年代サウンドの聴き覚えがあるフレーズやリフ、オブリなども盛り込んだりしたり、遊び心みたいなのも感じ取れるのだ。
といっても不完全さというか隙みたいのもあり、そこも面白さにつながるかもしれない。
あえて不安定にさせているところもあり、これも遊び心だろう。

実を言うと、80年代当時、メインストリームのポピュラーなサウンドにはそんなに興味なかったのだ。もっと言えば、普段聴こえてくるような曲は平凡で退屈な楽曲が多くて好きではなかった。ただ、その中でも一握りのお気に入りはあったのは確か。
あと、70年代〜80年代初頭くらいまでの一部のディスコ&ソウル・ミュージックは、夜の新宿に行くようになって好きになっていたし…。
そして、そんな80年代サウンドのオイシイところや遊び心を盛り込んだEspeciaに、僕は惹かれてしまったのだ。
(先日、Brasil1000シリーズを数点購入し、MPB(ブラジル・ポピュラー・ミュージック)を少し探ってみようと思っていた矢先なのに…)

 

また、面白いのはプロモーションの方法だ。

SOUNDCLOUDのアカウントには、オリジナルだけでなくプロアマ問わず(?)、勝手に作ったと思われるリミックスも載せているし、Youtubeには公式ではないアカウントにもライブやイベントの映像がアップされている(ある動画に「運営に許可を得て…」と書かれているので確認は得ているようだ)。更にはEspeciaのロゴをPDFとしてアップしている(公式twitter)。やりたい(というか、やらせたい)放題なのだ。

まだ知名度がないからできることなのかもしれないし、他の事例は知らないけど、今のご時世、これはとても大胆。
ただ、ほぼフルタイム、約2時間のフルバンドでのライブを観ていると、演奏のカッコよさだけでなく、彼女たちのダンスや個性、決して上手とは言えないけど、歌や声質にも魅了されていく…。

おかげでSOUNDCLOUDにアップされているに拘らず、充分聴いた上でCD「AMARGA -Tarde-」を購入したし、iTunesストアでも数曲購入してしまった。

そして、つい先日、錦糸町タワレコのインストアライブにも行ってしまったのだ…。

サウンド・クリエイターであるSchtein & Longer(横山佑輝を中心としたチーム(?)。初めて聴く名前)のインタビューを読むと、創るもの、出すものは予定調和にはしたくないようでもある。それはプロモーションなどのマネージメントや戦略も同じようだ。メンバーの恋愛自由とか、メンバーの1人が「家畜系」とか…。

最近は地下アイドルを含め、数多くのアイドルが活動しているが、これを機にアイドルを追っかけてみようとは思わない。しかし偶然発見した、このEspeciaはちょっと見届けてみようかと思うのである。

 

追記:メンバーの1人が、10月4日を最後に脱退すると表明し、その後は5人で活動するようだ。残念。インストアライブを観て、一番地味で内省的なこの子がお気に入りになったのに、翌日にこんなことになるなんて…。

 

ページトップに戻る